今日から呉駅前→広島に災害時BRT運行のバス路線が運転されるようになりました.
明日以降,利用される方の参考になればと思い,
本日直営で調査,分析しまとめています.
今回の災害時BRTは,午前中は呉→広島について,
1)JR定期券・回数券保有者限定
(通常路線.誰でもOK.
広島市役所前,中電前,本通り,広島バスセンター行き)
の2種類です.
そのうち,1)について,当研究室および学内の他の先生に協力をいただき,所要時間を計測しました(データ収集を直営で実施).
その結果がこの図です.
30本強が運行されました.
・最短:40分(5:27発)
・最長:1時間7分(7:31発)
・平均:51分
後半追記あり!
という結果となりました.
また,車で行った場合の所要時間を計測しましたが,
国道31号線を経由し,広島呉道路 坂北ICからは自動車専用道経由で,
2時間18分(6:27発,8:45着)
でした.
同じ時刻出発のバスで比べると,1時間33分短くなっています.
効果は絶大でした.おちついたらゆっくり計算しようと思いますが,
億単位での経済効果(便益)が生じている可能性もあります.
バスの所要時間の変動要因,すなわち渋滞要因は,
1)呉ポートピア前〜小屋浦駅前の渋滞(小屋浦駅から北は流れる)
2)広島高速を降りた後の〜広島駅までの渋滞
です.
同じような時間帯の,本来の呉線のダイヤでは,
快速が30分前後,普通電車が55分前後であったことを思うと,
良い数字ではないでしょうか.
また確実に座れるのも大きいと思います.
広島電鉄の広島バスセンター行きも1時間ちょうどだったようです.
(当研究室調べ.7:00のバス)
なのですが,いずれも時間の読める渋滞なので,
今後,大きな事故がない限りはこのままいけるものと思われます.
(大雨の場合通行規制がかかる場合あり)
<追記>
バスの乗客数がどうだったか?という問い合わせをいくつかいただいたので,
見た印象ですが,早い便は満席,遅い便はかなり余裕がある状態でした.
そうなった理由として推察されるのが,
「整理券方式なので,とにかく早く行かないと不安だった」という方が
多かったのではないかと思います.
ただし,初日で全体的に少ない(様子見だった方,知らなかった方があった?)ので,
もうしばらくは様子を見た方が良いように思います.
この調査,結構体力を要したので,明日をどうするかは検討中ですが,
夕方のダイヤもこれから調査します.結果はまたレポートしたいと思います.
<調査協力>
呉工業高等専門学校 山岡俊一教授,三村陽一准教授
神田研究室 学生有志